「100年目のオリンピック」は、スイスローザンヌ、オリンピック 博物館の中にあるパナソニックD-3システムを中心とした企業プロモ ーションです。 この博物館では、オリンピックに関するあらゆる資料が展示されて いて、中でもオリンピックが開催された頃からの記録映像を、来館者 が自由に再生できるよう、コンピューター制御によるロボットアーム がD-3テープをVTRへと運んでいます。 私達は、この膨大な記録映像から必要なカットを選び出す検索班と、 インタビューや実景、そしてロボットアームを撮る撮影班に分かれロ ケーションを行いました。 |
撮影機材に関して。
この作品は、D-3デジタルビデオカメラにより撮影。 カメラ機材は John Lay Electronics LTD. パナソニック専門の配給会社 です。その他、私が必要とした照明、及びカメラアクセサリーはチューリ ッヒにある、MEGARENT からレンタルしました。 ローザンヌからチューリッヒまでは車で往復5時間の距離。ローザンヌ がフランス語圏なのに対し、チューリッヒはドイツ語圏という、同じスイ スでも言葉が違うと違った世界を感じます。 |
さて、スイスでも大手のフィルム機材レンタル会社、MEGARENT は、 アリフレックスとムービーカムを中心にほとんどのレンズ、アクセサリー 機材が揃っています。もちろん照明関係はHMI をはじめとしたジェネレー ター、トラック等、そしてグリップ関係ではレインマシーン、スノーマシ ーン、ウインドマシーン、クレーン、ドーリーなどおよそ撮影に必要な機 材は全て揃えることができます。 |
この作品内で使用した記録映像のほとんどは、フィルムで撮影されたも のです。しかし、作品そのものはD-3 カメラで撮影する必要性があったた めに、撮影の段階ではフィルムルックを取り入れました。これは、デジタ ルカメラの持っているディテールスイッチをオフにして、撮影対象の輪郭 を柔らかくし、よりフィルムで撮影したトーンに近づけ、また照明も全て HMI によるバウンスライト、カラーバランスもアンバートーンに転ばせま した。 |
KASE/SAKAMOTO
代理店: | 電通 |
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プロデューサー: | 丹羽裕司 |
監督: | 加瀬 奏 |
撮影監督: | 坂本誠吾 |
助監督: | 古川 浩 |
撮影助手: | Erwin ENGEL |
コーディネーター: | 加藤 樹 |
制作補: | Giles JOHNSON |
最後に.... この作品は、95年ベストPR部門、電通賞を受賞しました。 これは、プロデューサーの丹羽裕司さん、監督の加瀬奏さんをはじめ として全てのスタッフの努力の成果です。特にローザンヌでの全ての 時間をフィルム検索作業に費やした助監督の古川浩さん、機材アレン ジなどを手伝ってくれた制作補のMr,Giles JOHNSON、皆さん本当に お疲れさまでした。 |